O様のmimiはROVERのmimi

誰にも見られていない前提で、穴に向かって呟くがごとく。

電話にでんわ

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料金体系が不透明な商品の筆頭に挙げられている携帯電話。
10年ほど昔まで携帯電話業界にいましたので、この辺のカタクリというか仕組みというかマジックは色々と知っております。
まず最初に、「携帯電話」の「通信料」は相対的に高くありません。それをいうなら光回線も同等に引き下げを検討させるべきです。まあ天下のN〇Tが絡んでいる以上、今の自民党には到底無理なこととは思えますが。

携帯電話(手のひらサイズの時代ね)の黎明期、携帯電話は0円でまるで街角のティッシュ配りのようにばらまかれました。
この辺の仕組みは意外とシンプルです。
まず携帯電話を毎月使用するために「月額使用料」というのが設定されます。仮にこれが毎月5,000円とします。
もう一つの制度として「半年使ってくれるなら(≒解約しないなら)0円でお売りしますよ(0円なのに売るとはこれいかに)」という、いわゆる縛りをかけます。
あとは単純な算数です。携帯電話の端末代が仮に3万以下なら、5,000円x6か月で、7か月以上使用してもらったら携帯電話会社は利益がでるというわけです。
携帯電話という、ある意味生活に密着しているアイテムであるため、それがない生活がありえない、という人間が大多数いるという前提のもと、とりあえず消費者の手元に届けることを至上主義としてやってきたわけです。
上記の理由のもと、6か月間の利益を先食いしてでも普及に努めたわけです。
ただし、このばら撒き作戦は、先食いしている見込めるであろう利益が端末代をある一定期間で損益分利点を超えるという図式の元成立していたわけで、端末自体の高性能化による価格高騰は当然のことながらこの図式のバランスを大きく崩していくことになります。そのバランスを補うために、縛りの期間は1年になり、そして2年になったわけです。